広い土間空間にはトイレや手洗いを設け、帰宅後にスムーズな流れで利用できるよう考えました。さらに独立した離れのような和室を土間空間に設けることで、靴を履いて和室へ向かうという動線が、生活の場であるLDKと程よい距離感を保ち、ゆったりとした、まるで茶室のような空間に仕上がりました。リビングは畳敷きに掘りごたつとしたことで、ごろりと寝転んだり、座るという動作も楽にすることができます。ダイニングキッチンとは格子の建具を介して緩やかに間仕切りしました。古き良き時代の土間のある暮らしを、現代の生活スタイルに合わせ心地よさもプラス。今回のお住まいは、そうした土間のある暮らしの良さを再認識させてくれています。