住み慣れた家も年月が経つにつれ、使わなくなった空間や段差が気になってきたりなど家族の動線も変化する。そして改装すると失われることも多い「懐かしさ」を残しつつ日々の暮らしを見据えた間取りや空間創りをしました。 以前は部屋数が多く仕切られた母屋を、リビングを中心にどこに居ても明るく風通しもいいように変更していきました。キッチンからリビングの低かった天井は、何十年も支えてくれた強い柱や梁は残しつつ吹き抜けにすることによって、明るく広々とした空間になりました。障子やガラスなどを適度に用いて軽やかな雰囲気に。少し明かりが欲しい場所には、天窓をつけのびやかな空間になりました。和室は元々しっかりとしていたので、そのまま残しながら傷んでいる場所と畳や襖や障子などを新しくしていきました。外壁や瓦などもすべて職人により再生していきました。 昔ながらの天然無垢と漆喰や土壁による家づくりには、熟練の大工や左官が揃っているから成せる技。経験と技術力でどんな要望にもお応え出来る。そんな家づくりを目指した伏見の再生住宅。
施工前写真
主な施工内容
漆喰の塗り壁・いぶし瓦へ葺き替え・造作棚や造作家具・襖建具・和室の壁をじゅらく塗り・ 虫籠窓(むしこまど)・長屋部分の全面改修 etc.